ブラックリストに載ってしまうと、信用情報に傷がつき、住宅ローンの審査で不利になります。金融機関は返済能力だけでなく、信用情報も重視するためです。とはいえ、状況によっては審査に通るケースもあります。ここでは、Yahoo!知恵袋での実際の体験談をもとに、ブラックリストから復活し、住宅ローンを組めた事例を紹介していきます。

ブラックリストで住宅ローンが通った!?知恵袋体験談まとめ

銀行において住宅ローンを組むときに過去に自己破産をしているために審査通過できないのではないか?と不安な中年夫婦

ブラックリストで住宅ローンが通ったなど知恵袋の体験談や質問回答などをまとめました。

ここでページ作成のために参考にした知恵袋記事一覧を以下に出しますので、元記事を見たい方はそれぞれ参照してください。

ブラックでも4000万円のローンが通った事例

信用情報にブラックリストの記録がある方でも、状況次第では高額の住宅ローンが通る可能性があります。ある事例では、消費者金融やクレジットカード、カーローンで最大半年の延滞歴がありましたが、現在は完済済みで借金ゼロの状態でした。年収600万円程度あったこともポイントだったようです。ただし、審査に通ったとしても、ブラックリスト向けの住宅ローンは金利が高くなる傾向にあるため、注意が必要です。

知恵袋の質問内容

消費者金融3社、クレジットカード2社、カーローン1社で最大半年の滞納歴があり、ブラックリスト入りは確実。現在は完済して借金はゼロだが、貯金もゼロ。それにも関わらず、保証人なしで年収600万円ほどの条件で4000万円の住宅ローンが通った、という驚きの事例です。

解説

滞納を一括返済し、現在は借金ゼロであることが審査通過の大きな要因と考えられます。また、年収600万円というのも、審査基準をクリアする重要なポイントでしょう。ただし、ブラックリスト入り者向けの住宅ローンは、一般的に金利が高めに設定されています。通常の審査基準からすると、このケースは例外的に融資が実現した、かなり稀なケースといえるでしょう。

夫婦でブラックだが2年後なら単独融資の可能性も

夫婦の片方がブラックリストに載っている状況では、ペアローンの審査は通りづらくなります。しかし、ブラックリストに載っていない方が単独で申し込めば、融資を受けられる可能性があります。ある夫婦の事例では、夫が少額の延滞でブラックリスト入りしてしまいましたが、完済から2年後には夫単独での審査なら通る見込みがあるようです。ただし、ブラックリスト入りの原因となったローンを扱っていた金融機関やその関連会社は避けるのが賢明でしょう。

知恵袋の質問内容

夫がAmazonプライムの支払いを3ヶ月延滞したことにより、ブラックリスト入りしてしまいました。そのため、夫婦でのペアローンは当面無理だと思っていますが、完済してから2年後くらいには、夫の単独融資なら可能性はあるでしょうか。

解説

夫婦の片方がブラックリストに載っていても、もう片方の信用情報にその事実は記録されません。したがって、ブラック情報が消える5年を待たずとも、完済から2年程度経過すれば、延滞の無かった夫単独でのローン審査は通る可能性があります。ただし、今回ローン審査に落ちた金融機関を避け、別の金融機関に申し込むことをおすすめします。

4年前の延滞でもブラックリストに載っている可能性

住宅ローンの延滞情報は、信用情報機関に通常5年から7年ほど記録され続けます。そのため、4年前の延滞であっても、まだブラックリストに残っている可能性が高いのです。ある方の事例では、4年前に前妻との共同名義のマンションローンを半年近く滞納し、その後売却に至りました。現在はクレジットカードも作れない状況とのこと。このような場合、すぐの住宅ローン申込みは厳しいかもしれません。延滞情報が消えるのを1年ほど待ってから、改めて申し込むことをおすすめします。

知恵袋の質問内容

4年前、前妻との共同名義で組んだマンションローンの支払いを半年近く延滞し、その後マンションを売却しました。現在はクレジットカードも作れない状況です。こうした状況でも、新たに住宅ローンを組むことはできるのでしょうか。

解説

住宅ローンの延滞情報は、信用情報機関の個人信用情報に通常5年から7年載り続けます。したがって、4年前の延滞でもまだブラックリストに残っている可能性が高いです。1年程度待ってから融資を申し込めば、より良い条件でローンを組める可能性が高まります。事前にCICやJICCなどの信用情報機関に信用情報開示を請求し、具体的な延滞の記録を確認しておくことも重要です。また事故歴のある銀行と提携関係にある金融機関は避けるのが賢明でしょう。

ブラックリストでも住宅ローンを組む際のポイント

ブラックリストに載ってしまっても、住宅ローンが組める可能性はゼロではありません。審査基準が比較的緩い金融機関を探すことがポイントですが、その場合金利等の借入条件が不利になりがちなので注意が必要です。事前にCICやJICCなどで信用情報開示を請求し、ブラック情報の具体的内容を把握しておくことも大切です。

可能であれば、ブラック情報が消える5年程度の期間を空けてから融資を申し込むのが望ましいですが、それが難しい場合は頭金となる自己資金を多めに用意することで審査通過の可能性が高まります。また、年収や勤続年数、金融資産残高など、他の審査項目の内容を充実させることも効果的です。

まとめ

住宅ローンの審査では、ブラックリスト入りがかなりのマイナス材料になるのは事実です。しかし、状況によっては、工夫次第で審査に通過できる可能性もあります。

Yahoo!知恵袋の体験談からは、(1)ブラック情報の消滅までしっかり待つ (2)自己資金を多めに用意する (3)年収等他の審査項目を充実させる――など、いくつかの有効な対策が見えてきました。これらのポイントを押さえつつ、慎重に、かつ諦めずにチャレンジすることが肝要といえるでしょう。

管理人より

途中でも解説にありますが、審査通過に不安がある場合は事前に信用情報開示を行うことで、いわゆるブラックリストになっているか確認できます。

また、過去に金融事故となった取引先では独自にリストを持っている可能性があり、この金融グループ内では生涯審査通過できない可能性があります。

とはいえ、審査通過できないのは残念ですが、逆の立場でいえば過去に破綻した国に対してこれから40年間ぐらい年金を払うようなものです。

このような点で、それなりに難しくなるのも仕方なしといえますね…