住宅ローンを組む際、団体信用生命保険(団信)の選択肢として8大疾病特約があります。この特約は、ガンや心筋梗塞などの重大疾病に罹患した場合に住宅ローンの残債を免除するものです。多くの人が、特約の必要性や費用対効果について悩んでいるようです。このページでは、Yahoo!知恵袋での質問と回答を参考に、8大疾病特約の概要と加入の判断ポイントをまとめました。

住宅ローン8大疾病の知恵袋まとめ

家で住宅ローンの比較をスマホでしている30代の夫婦

8大疾病特約は、住宅ローンの借り主が8つの重大疾病(ガン、急性心筋梗塞、脳卒中、高血圧性疾患、慢性腎不全、肝硬変、糖尿病、慢性膵炎)に罹患した場合、住宅ローンの残債を免除する団信の特約です。多くの場合、特約の付加により金利が0.1%~0.3%上乗せされます。ただし、保障の条件は疾病や金融機関によって異なるため、よく確認する必要があります。

なお、こちらでは以下の知恵袋記事を参考に解説しています。

元記事を見たい方はそれぞれ確認してください。

知恵袋での質問と回答

知恵袋では、8大疾病特約の必要性について様々な意見が寄せられていました。加入するメリットとしては、万一の際の家族の負担軽減が挙げられる一方、デメリットとしては金利上昇による返済額増加が指摘されていました。

また、特約の保障条件の厳しさや、団信や他の保険との比較の必要性についても言及されていました。加入の判断は、個人のリスクや家族への影響を考慮し、総合的に行うことが大切だと考えられます。

「住宅ローン、8大疾病の保険について。」

知恵袋の回答では、8大疾病特約のメリットとして、「ガンなども早期発見できることが多くなり、その分完治できる確率も高くなっている」ため、特約への加入で「わずかな金利の上乗せ」なら「支払額も少ない」というコメントがありました。

一方、デメリットとしては、「0.15%の上乗せした時としない時の月額(年額)の返済額」を試算した結果、「35年で約100万円」の負担増になるとの指摘がありました。さらに、ガン以外の疾病については「入院何日以上とか就労不能何日以上など」の条件が設定されている場合があり、「厳しい条件が付いている」との意見もみられました。

また、保障が適用されるケースについて、ガンでは「ステージIで見つかる可能性が低い」疾患もあり、その場合は「毎年数万円を払い続ける」ことになると指摘されていました。

「住宅ローンに8大疾病等の特約はつけましたか?」

ある利用者は、「収入補償保険や就業不能保険などと比べてみても良い」と述べ、8大疾病特約よりも「保険の組み合わせ」の方が良いと回答しています。その理由として、「住宅ローンの保証付き団信」は保障額が借入残高に連動するため、ローン組入れ直後と完済間近では大きく異なる点を挙げていました。

一方、団信については「保険料が金融機関負担なので我々保険屋は出る幕が有りません」との保険業界の見方も紹介されていました。ただし、「働けなくなって払えなくリスクは亡くなるのと同じ位有ります」とも述べられ、生前の保障の必要性について言及されていました。

「住宅ローンで八大疾病とか 三大疾病は 必要でしょうか?」

ある利用者は、8大疾病特約の必要性について「ガン家系で自身の年齢も高いなど、入院や手術をする可能性を不安に思い方は入るべき」と回答しています。一方、「健康で年齢も若く、病気のリスクよりも保険の費用や金利のUP( 三大疾病特約は金利に上乗せが多いです。)を不利益と感じる方は入らないほうがいい」とも述べられていました。

また、「ほとんどの病気は50台60台以降にかかります」との見方から、「そうなるとたとえ病気になったとしても残債はわずかであるか、完済後の可能性が高い」ため、特約未加入でも「もちろん病気になったときのために資金は貯めておきます」という方針も示されていました。

「住宅ローンに8大疾病保障は皆さん必要だと思いますか?」

罹患した場合の家族への影響について、「トラックドライバーだった隣家の主人は脳梗塞で倒れ、右半身不随で介護状態になりました。収入が無くなったので奥さんが働きに出たのですが、奥さんも乳がんを煩ってしまい、返済が難しくなったので銀行に返済猶予してもらっているようです」という具体例が紹介されていました。

また、「自分が働けなくなった場合、迷惑を掛けるのは家族なので、家族に迷惑を掛けないと言う”安心を買う”気があるなら補償を付けた方が良い」という意見や、「いつ病になるかわからない現代社会です。自分が病になった時に家族が住む事の出来る住まいを確保するのが世帯主の義務では?」との見解も寄せられていました。

加入の判断ポイント

知恵袋の意見をまとめると、8大疾病特約加入の判断ポイントは以下の通りです。

  • 費用対効果: 金利の上昇幅と保障内容のバランスを確認する。
  • 個人のリスク: 年齢や家族歴などを考慮し、罹患リスクを評価する。
  • 家族への影響: 万一の際の家族の負担を想定する。
  • 他の保険の有無: 団信や生命保険など、他の保障内容を確認する。

保険なので何でも安全をとれば良いというわけではなく、そんなことをしていると料金だけ増えてしまいます。

特に重大なリスクは何か、またこれを許容できるかを考えたうえで総合的に判断してください。

まとめ

8大疾病特約は、万一の際の家族の負担を軽減する有力な選択肢ですが、一方で費用対効果には注意が必要です。加入の判断は、個人のリスクや家族への影響、他の保険の有無など、様々な要素を総合的に考慮することが大切です。最近は、ガンのみを保障する特約も増えているので、そうしたシンプルな選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。